様々な言葉たちの行方
- かの人や月
- 綴るは忘れえぬ想ひ
- 雨降りぬべし、されど行かむ
(雨が降るだろう、でも行かないと)
- 音をば泣く
(声をあげて泣く)
- 祈りを捧ぐは世の為ならず
- 契りし約束
- 思ひは華へと覚ゆ
(――おぼゆ = 思慕は華のように心にとどまる)
- 涙に暗る
(――くる = 涙で目がくもるの意)
- 月草の君へ
(心の移ろいやすい人)
- 神代の時を統ぶ者なれば
- 暁の逢瀬
- もっと一緒にいたかった
- どんな時でも
- らしくないと言われても
- なんどもぶつかりその度挫けた
- いくつになってもそれは変わらない
- なのに諦めきれないのは
- つかんだその手が震えていたから
- のばしたこの手を握ってくれたから
- ひとりじゃないよと言いたかったんだ
- なみだ枯れて
- つぎに目にしたのは
- のびたままの君の姿で
- ひどく胸が締め付けられた
- 3回目のコールで電話に出た
- 20歳くらいの男に
- どうしてと掠れる声で問う
- あんたの望んだことだと
- すずしい様子で言われ
- もう立っていることも出来ない
- はれた空の下
- れきせん(歴戦)の戦士の眠るこの場所で
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